指圧師とは

暖かな指圧の技で、
治療と健康に
貢献していきます。

指圧師と聞いて、あなたはどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。指圧師は、幅広い人々の治療と健康に貢献できる、専門職です。

原則として道具を用いずに施術を行う指圧師は、医療系の「知」に基づいた「技」と「心」で健康をサポートします。この3つの専門性は、一朝一夕では身に付かないもの。学びと修練を重ねて初めて得られる、伝統に裏打ちされた専門性です。

高度に発展した現代社会でも、人が直接触れ、感じ取るからこそできる医療を。そして、複雑な現代社会だからこそ発生する様々な心身の不調を、人の暖かさで癒せる医療を。指圧師ならではの「人と人が直接触れ合うからこそできること」を日々追求しています。

医療系国家資格として

「あん摩マッサージ指圧師」資格は、医療系国家資格の一つ。医療系国家資格は、医師の他に、看護師等のコメディカルや、鍼灸師等の東洋療法系資格があります。「あん摩マッサージ指圧師」も東洋療法系の一つで、徒手による施術を目的とした専門職です。

道具を用いる鍼灸師や、怪我等を扱う柔道整復師とも異なり、独自の専門性をもっています。

国家資格の養成校を卒業するには、現代医学や東洋医学、実技、その他関連科目の履修が必要です。たとえば浪越学園の場合、授業時間数は合計2,490時間。医療と健康に携わる者として必要な知識・技術と心得を、一定水準以上もっているという証が国家資格であり、「指圧」という名称を使えるのは国家資格保有者に限ると法律で定められています。

人を癒す技術者として

手指で感じ取り、手指で癒す

指圧は、全身の筋・神経・循環などに手指で働きかける治療法です。正しく行えば副作用はなく、病んでいる人から健康な人まで、特別な条件なしに受けることができます。

圧により、停滞している働きの回復が引き出され、身体のもつ自然な治癒力を働かせる。それにより「治療」することを目指すとともに、まだ病的状態にまで至っていないものの状態が悪い部分に働きかけて「予防」することや、心身の辛さや苦しみを心地よい指圧で「癒す」ことも目指しています。

人の不調が多様化し、病院に行くほどではなかったり、病院で扱いにくかったりする心身の不調も増える現代において。そして、予防と癒しが必要とされる現代において。指圧師はますます必要とされている存在ではないでしょうか。

指圧師が活躍できる領域

指圧師は、以下のような多彩な分野で、スキルをいかして活動できる専門職です。
それぞれの分野で、ぜひお役立てください。

さらなる発展

海外へ、スポーツの現場へ。
広がるフィールド

指圧師の活躍の場は、さらに広がり続けています。指圧は海外でも「SHIATSU」として認知されており、指圧師が海外へ施術者や指導者として渡ったり、海外から指圧を学びに来たりと、普及の波が広がってきています。健康を支える指圧師へのニーズは世界共通です。指圧師は、日本発の文化である指圧を通じて、文化交流を行う存在でもあります。

近年、指圧はスポーツの分野でも注目されつつあります。スポーツの現場では身体の知識とケア技術をもったサポートスタッフが欠かせませんが、従来のトレーナーは医療の専門性や資格がないため、限界がありました。指圧師はこの点で最適な技能を有しており、スポーツと大変相性が良い職種です。身体を壊さずにより良い結果を出すサポートができるように、指圧師の挑戦が続いています。

このように、今後も広がる指圧師の活動に、ぜひご期待ください。